製品情報

メタロック P

メタロックPはメタロックG-25,F-116の金属面用下塗り接着剤です。

特徴・用途

メタロックPを下塗りとして使用すると、Gタイプ単独で接着する場合に比べて次のような効果があります。

1.高温あるいは長時間加硫にも安全な接着が得られます。
2.機械疲労に対する耐性が向上する。
3.鉄鋼以外の金属への接着が改良され、殆ど全ての金属に良好な接着が得られます。
4.接着部の耐水性、耐熱性が著しく向上する。
メタロックPは又、多くのNBR配合物を各種金属に強力に接着することが出来ます。
メタロックPによるNBR接着は、機械油、グリースなどの潤滑油にはよく耐えることが出来ますが、ガソリンには接着力は次第に低下します。
又多量の可塑剤を含むNBRの接着には適しません。
この様な場合はメタロックNTをお使い下さい。
メタロックPは、PVCを含んだNBRなど特殊な配合には適しません。
この様なゴムにはメタロックGタイプを上塗りすることによって多くの良好な接着が得られます。

性状

外観

灰色液体

比重

0.95 ~ 1.01 (20℃)

主溶剤

キシレン、MEK

引火点

5.5 ℃

貯蔵安定期間

1 年

粘度

80 ~ 150 mPa・s (20℃)

不揮発分

21 ~ 27 %

稀釈溶剤

トルエン、キシレン、MEK

入り目

1㎏, 18㎏

接着方法

メタロックPは沈降性配合物を含んでいますので、ご使用前に内容物が均一な状態になるまでかきまぜて下さい。
沈降物の再分散は比較的容易です。
使用中も時々撹伴する様にして下さい。
塗布は、ハケ塗りかスプレーが適当で、ハケ塗りは原液のまま、スプレーの場合は上記の希釈溶剤で2倍前後に希釈して下さい。
メタロックPを塗布した状態で長時間放置しても接着には殆んど影響ありません。
メタロックPは特に厚く塗る必要はありませんが、薄く塗った場合は高温長時間加硫の時に金属面接着に欠陥を生じ易くなります。
この傾向は鉄鋼の場合はそれほどシビアではありませんが、黄銅、ステンレスなどの金属ではかなり影響がありますので、特に高温長時間加硫の時は厚い目に塗布してください。

取扱上の注意

メタロック各製品は労働安全衛生法による第2種有機溶剤を含有していますので、換気等には十分注意して下さい。
又、消防法第4類ですので火気厳禁をお願いします。